Translator's BLOG

2月です。節分を終えて立春を迎え、旧暦の新年が始まりました。

今年は映画日記も月1で書こうと思います。はい、旧暦スタートです。

「この字幕が好き!」シリーズも続けますが、メモを取らなきゃと思うと素直に楽しめないので、のんびりやります♡


初回はクリント・イーストウッド監督の『陪審員2番』

年初に観た『ロボット・ドリームズ』も、とっても好きで迷ったのですが、字幕翻訳者のブログということで、こちらにしました。

『ロボット・ドリームズ』の字幕は10~20枚ほど? 少ないからこその難しさもありますが、それはまた別の機会に。とてもいい作品なので、ぜひご覧ください♡)


イーストウッド最後の作品とも言われ、93歳の時に撮影を開始し、94歳で完成。すごすぎます!

正直なところ、彼の作品には苦手なものもあるのですが、本作は素晴らしかったです。ずっと緊張感が続き、本来なら劇場でおなかがキリキリしながら観たい作品。

イーストウッドらしいアメリカの良心を問う内容で、カメラが1人1人の心情をあぶり出している。観終わったあとも、ベッドの中でグルグル考えちゃいました。(夜は観ないほうがいいかも?)

トニ・コレットとニコラス・ホルト(『アバウト・ア・ボーイ』の男の子なんですね)の目が頭から離れません!


字幕は、われらがチオキ真理さん!

それぞれのキャラがしっかり出ているし、法律用語が飛び交う裁判シーンも要点を押さえていて分かりやすい。緻密な字幕、と言えば伝わるでしょうか。友達だよ!と自慢しておきます♡


素晴らしい作品なのに、アカデミー賞の賞レースに絡んでないのが不思議。せめて脚本賞にノミネートされてもいいのでは?

ドイツの友人に薦めたら、向こうでは劇場公開をしていたとか。うらやましい!

日本ではU-NEXTでの配信のみなのが本当に残念。観られる環境にあるラッキーな方、必見です!

★2025年公開!

『Playground / 校庭』3月7日公開

小学校という新しい世界に入った引っ込み思案のノラ。知らないことだらけで、なかなか馴染めず、頼りは大好きなお兄ちゃんだけ。やがて学校に慣れるにつれ、お兄ちゃんやパパを見る目も変わってきて…。子供の目線と大人の目線のズレをあぶり出し、忘れていた気持ちを思い出させるベルギーの作品。カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞。


★代表作

【劇場公開作品】

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』

イギリスのシンドラーと呼ばれるニコラス・ウィントンの半生を描いたヒューマンドラマ。第2次世界大戦の勃発前夜、チェコのユダヤ系の子供たちをイギリスへ逃がすニコラスと仲間たち。50年が過ぎても救えなかった子たちを思い、口をつぐむ老ニコラスの姿が胸を打ちます。アンソニー・ホプキンスが素晴らしい!


『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』

ユアン・マクレガーが娘クララ・マクレガーのラブコールに応えて実現した共演作。クララが脚本に参加しているだけあり、離れて暮らしていた父娘の会話がリアルです。2人がタイトルにもなっている「ブリーディング・ラブ」を熱唱するシーンは胸アツ♡ アメリカが舞台のロードムービー。


『SONG OF EARTH / ソング・オブ・アース』

ノルウェーの山岳部に住む老いた両親を、娘が撮るドキュメンタリー。自然を深く愛する父親の言葉が心に響き、悠大で時に残酷な自然の光景に圧倒されます。人生について考えさせられる作品。


『ビヨンド・ユートピア 脱北』

北朝鮮と脱北者のリアルを、脱北者のインタビューと脱北支援者の活動を中心に描くドキュメンタリー。「安全な国」を目指す脱北家族を追う映像は手に汗を握ります。よくここまで撮れたという驚きと、北朝鮮の状況に背筋が寒くなる作品。英語スクリプトから翻訳し、北朝鮮の事情に詳しい方に監修をしていただきました。(訳しているうちに怖くなり、翻訳者クレジットを外してもらいました…。わがままを聞いていただいた配給会社に感謝いたします!)


『ダンサー イン Paris』

セドリック・クラピッシュ監督が描くダンス映画。パリ・オペラ座のプルミエール・ダンスーズ、マリオン・バルボーがケガでバレエを諦めて自分と向き合うエリーズを熱演。コンテンポラリーダンスの振付師ホフェッシュ・シェクターが本人役で登場し、音楽も担当。すべてのダンス好きとクラピッシュ好きに、ダンス好き翻訳者(私)が自信を持ってお薦めします!


『サントメール ある被告』

希望を胸に渡仏したセネガル人の女性は、なぜ生後間もない娘を殺したのか? 本人も「分からない」という真相を、裁判官や弁護士たちの問いかけで紐解いていく。じわじわと心に響く、実際の事件に基づく法廷劇。ヴェネチア映画祭銀獅子賞(審査員大賞)受賞。


『カード・カウンター』

名作『タクシードライバー』のコンビ、ポール・シュナイダー脚本/監督&マーティン・スコセッシ製作総指揮の話題作。軍刑務所に服役後、ギャンブラーとして各地を転々とするウィリアム・テル(オスカー・アイザック)の謎めいた過去と贖罪を描くハードボイルド。


『レッド・ロケット』

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のショーン・ベイカー監督最新作、A24北米配給。落ちぶれた元ポルノスター♂が再起をかけて騒ぎを起こすサクセス(?)ストーリー!


『The Son / 息子』

ヒュー・ジャックマン主演、『ファーザー』のフロリアン・ゼレール監督最新作。再婚して幸せに暮らしていたピーターの元に、前妻と暮らしていた17歳の息子が一緒に暮らしたいと訴える。父親と息子の関係を描くヒューマンドラマ。ピーターの父親役アンソニー・ホプキンスのすごみも必見。


『ビリー・ホリデイ物語 Lady Day at Emerson's Grill and Bar』(松竹ブロードウェイシネマ)

1959年、伝説の歌手ビリー・ホリデイが死の4か月前に、フィラデルフィアのジャズクラブで歌う・・・。そんな設定でトニー賞6度受賞のオードラ・マクドナルドが演じた舞台を映像化。歌の合間に昔を懐かしんで語るビリー。しだいに危うさを増す語りと力強い歌声に引き込まれます。


『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

19世紀末~20世紀初頭に猫を擬人化したイラストで人気を博したルイス・ウェインを、ベネディクト・カンバーバッチが熱演。統合失調症を患った彼を大きな愛で包む妻をクレア・フォイが演じます。ルイスの数奇な運命を、ユーモラスな猫のイラストと美しい映像で描くヒューマンドラマ。大好きな作品です!


『ストレイ 犬が見た世界』

*トルコのイスタンブールの路上で暮らす犬を追ったドキュメンタリー。2000年から犬の殺処分を禁止しているトルコで、犬と人が共存する姿が新鮮です。淡々とした流れの中で、移民などトルコが抱える問題が浮き彫りになり、余韻の残る作品です。犬の表情がすごくいい!


東京国際映画祭2022『クロンダイク』2022年10月27日、31日、11月2日

ウクライナのドネツク地方で起きた2014年のマレーシア航空機撃墜事件と絡めた物語。親ロシア派が占領する村に住む夫婦の緊迫した生活を、臨月の妻の目線で追います。サンダンス映画祭監督賞受賞。ウクライナ/トルコ合作。


キノフェス2022上映作品『ロスト・プリンス』『マイ・ドッグ・ステューピッド』

どちらも超絶お薦めのフランス映画。キノフィルムズが主催する映画祭で1週間ずつの限定上映です! 立川、横浜、天神(博多)と場所が限られますが、お近くの方はぜひ♪

『ロスト・プリンス』

日本でも人気のオマール・シー(『最強のふたり』『ルパン』)が娘に自作の物語を聞かせるシングルファザーを演じるファンタジックな作品。思春期の娘との距離感に悩む姿がいとおしい♡

『マイ・ドッグ・ステューピッド』

スランプを家族のせいにする中年作家が、おバカな犬を拾ったことから家族と向き合う物語。リアル夫婦のイヴァン・アタルとシャルロット・ゲンズブールの会話が、子供の巣立ちを迎える世代に刺さります! 特にアラフィフ~に観てほしい♡


『プレゼント・ラフター』(松竹ブロードウェイシネマ

*ブロードウェイやウエスト・エンドの舞台をそのまま映像で届けるシリーズ。1900年代のロンドンを舞台に、中年の危機にある俳優ギャリーと元妻たちが繰り広げるシチュエーション・コメディ。当時のポップ・アイコンでもあったノエル・カワードの戯曲を、マイケル・クライン主演で実現。コビー・スマルダーも登場。クスッと笑える台詞が多く、日本では三谷幸喜の世界観に近いかも。


キンキーブーツ(松竹ブロードウェイシネマシリーズ版)

*ロンドンで上演された舞台をそのまま映像にした作品。実話を元にした同名映画をミュージカルの舞台にしたものです。シンディ・ローパーの音楽がハッピーで切なくて、それを伝える訳詞を心がけました。客席の笑い声も入るので、ジョークの訳や字幕を出すタイミングにも悩んだ作品です。見終わったあと元気になれるので、ローラの愛に包まれてください♡

●こちらもお薦め→同シリーズ『プレゼント・ラフター』『シラノ・ド・ベルジュラック』『ロミオとジュリエット』、ドラマ『POSE』も!


『mid 90s ミッドナインティーズ』

*映画好きが注目するスタジオA24制作で俳優ジョナ・ヒルのデビュー作。タイトルどおり90年代カリフォルニアのヒリヒリした空気感が刺さります。当時のやんちゃな10代男子の言葉を心がけつつ、気持ちは母親目線でハラハラしながら訳しました。苦労したのはFuckshit! 渋谷の映画館にはスケボー持って見に来る男子もいたとか。音楽も最高で、長男も大好きな作品です。

●こちらもお薦め→『アニマル・キングダム』


『冬時間のパリ』

*時代の流れに翻弄されるパリの出版業界を舞台に描くオトナの恋愛事情。しゃべりっぱなしで固有名詞も多いので字数制限内に収めるのに苦労しました! でも主人公たちが同年代ということもあり、共感したりつっこんだりしながら訳しました。ジュリエット・ビノシュの美しさに驚愕します♡

●こちらもお薦め→『田園の守り人』『12か月の未来図』『世界にひとつの金メダル』『イーダ』


『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』

*1970年代、テニスの女王と呼ばれたビリー・J・キングが、55歳の元世界王者ボビー・リッグスに、男女平等のために対決した世紀の一戦を描きます。キング役はエマ・ストーン! テニスの試合のシーンが多いので、実際の試合の中継を見て言葉を学んだり、テニス好きの友人に聞いたりして字幕の参考にしました。スポーツ、恋愛、男女差別、LGBTQを見事にエンタメにまとめ、スカッとしてキュンとするお勧めの作品です。

●こちらもお薦め→『ペトルーニャに祝福を』『たちあがる女』『海に向かうローラ』『さよなら、ぼくのモンスター』『ハートストーン』


『セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター』

*巨匠ヴィム・ベンダースがサルガドの長男の協力を得て完成した、写真家サルガドのドキュメンタリー。社会の闇を撮り続けて心を病んだサルガドが、故郷ブラジルの自然に癒やされていく姿を追います。英語、ポルトガル語、フランス語が混ざり、ドキュメンタリーなので情報の確認や裏取りが大変でしたが、作品に入り込んでサルガドの分厚い写真集を買ってしまいました。(写真集もすごくいいです!)

●こちらもお薦め→『娘は戦場で生まれた』『ルック・オブ・サイレンス』『ロマン・ポランスキー 初めての告白』『異端の鳥』『フェンス』『ロマン・ポランスキー 初めての告白』


『ぼくを探しに』

*『ベルヴィル・ランデヴー』や『イリュージョニスト』など大人のアニメを描くシルヴァン・ショメ監督の初の実写長編。ファンタジーと音楽にほろ苦さが混ざった作品で、その雰囲気を生かす字幕を心がけました。個人的に大好きな作品です♡

●こちらもお薦め→『きつねと私の12ヵ月』


『ムカデ人間』三部作

*文字どおりの作品です。閲覧注意なのでリンクは貼りません! 1作目は笑えて好きですが、どんどんエスカレートします。詳しくは「お話する仕事」のインタビューをどうぞ!

●こちらもお薦め→『ブルーリベンジ』『肉』


★まだまだ、お薦めあります!

『オレの獲物はビンラディン』『ハイ・ライズ』『ぼくたちのムッシュ・ラザール』『ディスコ』『蛇男』などなど♪


【主なドラマ作品】

『ビリオンズ』

NYを舞台にヘッジファンドの異端児でビリオネア(億万長者)と、彼の逮捕に執念を燃やすNY検事局長の対立を描くドラマ。最先端の金融セオリーや用語に、法律用語まで絡んだ群像劇で翻訳者泣かせですが、金融翻訳の専門家が監修(神!)につき、吹替翻訳チーム、担当者と協力して乗り切っています。金融や実業界、スポーツ界の大物やスターシェフが実名で登場したり、通にはたまらないシリーズです。


『POSE』

こちらも舞台はNY。1980年代終わりから1990年代のラテン系、アフリカ系のゲイカルチャーの話です。マドンナやMCハマーなど当時の音楽がガンガンかかり、サントラが最高! 『Glee / グリー』の製作者らしく、派手に騒ぐ主人公たちの光と闇を音楽に乗せて描きます。ビリー・ポーターがLGBTQとしてエミー賞を初受賞した、私も大好きなシリーズ♡


『貴公子探偵ニコライ』

『マスケティアーズ/三銃士』

『リターンド』

『マンハッタンに恋をして~キャリーの日記』

『荒野のピンカートン探偵社』

『私と彼とマンハッタン』

『王立警察ニコラ・ル・フロック』

他多数。

あっという間に日常へ。2025年が動き出しましたね。

今年は月1で読書日記も書いてみようと思います。


この半年は「積ん読」を減らすべく、棚に眠っていた本を積極的に読んでいます。

『翻訳者の仕事部屋』は初版が1999年、手元にあるのが2000年の第2刷なので、どれだけ眠っていたのやら。

私のは飛鳥新社のハードカバーですが、今はちくま文庫から出ているようです。

著者は名だたるミステリーや『アンネの日記(完全版)』などを訳されてきた深町眞理子さん。

私が翻訳の勉強を始める前、まだアメリカにいた頃に父が送ってくれたもので、中に父の手書きのメモが挟まれていました。(メモは当時も読んで、そのまま挟んでおいたらしい。)


当時は翻訳者に憧れていたものの、それを仕事にする具体的なイメージが湧かず、子育てをしながらモヤモヤしていた時期。

本をパラパラとめくってみたものの、自分の世界とかけ離れすぎていて、読むのをやめてしまったのを覚えています。

今回、朝の15分読書の1冊として読んでみたら、ミステリーをこよなく愛し、文芸翻訳で身を立ててきた深町さんの覚悟と潔さと軽快さを、しみじみと感じました。


深町さんの子供時代やミステリー絡みの話も面白いのだけど、翻訳者としてガツンとやられたのは後半の「フカマチ式翻訳実践講座」

この部分だけ横書きで、原文と詳しい説明付きで訳例があり、この説明が同じエンタメ翻訳者として深くうなずくことばかり!

(いえ、同じというのも、おこがましいのですが。)


詳細はぜひ本で確認していただくとして、フカマチ式翻訳4原則をシェア↓

第1条 外国語ないし、それを日本語に翻訳するという作業に謙虚さを持つこと。

第2条 物語の背景、作者の言わんとすることを的確につかむ想像力を持つこと。

第3条 日本語にたいするセンスを磨き、表現力を養うこと。

第4条 広範囲にわたる知識、教養を身にけること。


翻訳の勉強をした人なら、聞いたことがあることばかり。

1つ1つがとても大切なことなのに、日々の仕事に追われて忘れてしまったり、おざなりにしてしまったり。

身が引き締まる思いでした。

年始に読めてよかった1冊です。

明けましておめでとうございます

本年もどうぞよろしくお願いいたします


年末のブログで2024年を表す漢字を「旅」と書きました。

思うままに旅をしたら、旅はすっかり日常に。

今年もマイペースで旅を続けます。


さて、今年は年始にテーマとなる漢字を決めました!

(友人がやっていたのでマネっこ)

2025年のテーマは「選」

10年後を見すえて、何をするか何をやめるか選ぶ年にします。

好きなことをやるのは得意だけれど、やめたり捨てたりは苦手な私。

今年は「10年後の理想の生活」を念頭に、やること、やらないこと、やめることを選んで行動していきたい。


これ、実は年末年始に一気読みした『生きのびるための事務』の影響を大いに受けています。

坂口恭平さん原作の漫画で、何人かの友人から薦められて読んだら、めちゃくちゃ面白い!

その中で、自分の24時間を円グラフにして、さらに10年後の理想の24時間を円グラフに描くという話があり、早速やってみました。

これがもう、とにかくワクワクする作業!


ポイントは、理想の24時間には好きなこと、やりたいことだけを入れること。

何しろ理想ですから。

ついTo Doを入れそうになり、慌てて消したりしながら描き上げました。

そうしたら、私は字幕翻訳という仕事が大好きなので、今の24時間が理想の24時間に近いことに気づいたんです。

環境さえ整えれば、10年後と言わず、もっと早く実現できそう!

好きな仕事ができることに改めて感謝が湧き、早く環境を整えたくてウズウズ。

そのための取捨選択、「選」です。


皆さんは「10年後の理想の生活」で、どんな24時間を過ごしますか?

それを実現できるのは、どんな環境?

理想の24時間の円グラフ、ぜひぜひ描いてみてください♡


さて、2025年のお知らせです。

vShareR映像翻訳祭2025(1月24~26日、オンライン、アーカイブあり)に2回登壇します!

【24日】中沢志乃さん、堀上香さんと「歌詞字幕」について対談(ドキドキ)

【25日】映像翻訳者の会 Wakkaによる「Wakkaラジオ」

・後半「中堅が振り返る7年目の壁」チオキ真理さんをゲストに迎え、運営すーさん(横井和子さん)と3人で対談(ワクワク)

・前半は「新人が聞くリアルモヤ1アワー」です!

*1月5日まで早割あり!


字幕担当作の公開予定

「Playground / 校庭」(ベルギー映画)3月7日より全国ロードショー

・小学校に通い始めたノラの視点で描く学校の風景。新しい世界や友達と出会い、大好きなお兄ちゃんやパパを見る目が変わっていくノラの気持ちが、痛いほど伝わります。

子どもの言葉を字幕にするのは字数との闘いが厳しさを増すけれど、楽しい!

カンヌ映画祭国際批評家連盟賞


「We Live in Time(原題)」6月より全国ロードショー

・アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューの人気俳優2人がカップル役を演じるラブロマンス。ピューちゃんの口が悪いけれど憎めない感じ(役柄です)を意識して訳しました。

胸に刺さるセリフがいくつもあるので、字幕で伝わるとうれしい。

大好きな作品です。

(リンクでは「アルマ」とあるけれど、アルムートです!)


写真は元旦に実家から見た夕暮れ。富士山がくっきり♡

2024年が終わります。

前回のブログで体調管理の話を書いたとたん、風邪をひいてしまいました。

発熱もなく、長く引きずることもなく治ったので、仕事に影響がなかったのが幸いでした。(飲み会には影響が出ましたが。泣)

11月を乗り切って気が緩んだのかも。

スケジュール管理と体調管理、まだまだ課題です。


私の2024年を漢字1文字で表すなら「旅」

1泊の短い旅も含めて、あちこちに飛び回った年でした。

中でも3月のドイツ&フランスの旅は思う存分、好きなように好きな場所へ行き、心の底から満たされました!

本来の自分を思い出した、というほうが、しっくりくるかな。

この旅が転機になり、本来のヤンチャな自分が解き放たれた気がします。


これは仕事にも影響して、自分が求める仕事のスタイルが明確になりました。

それについては別の機会に書くとして、2025年はそのスタイルを突き詰めていきます!

とにかく私は字幕翻訳の仕事が好き。

この仕事をできる幸せを、しみじみ感じる年でもありました。


年初に宣言していたWakkaラジオは、2025年1月の映像翻訳祭2025で実現することになりました!

実際にラジオ配信をやっている方に話を聞いたりしたものの、なかなか思い切れずにいたんです。

そうしたら映像翻訳祭の話が来た時に、Wakka運営チームのあゆさんから「Wakkaラジオをやりませんか?」と神の提案が!

やりたいことを宣言しておくと、周りが叶えてくれるということを体験した出来事でした。

というわけで、やりたいことは宣言しておく!

これ、本当に効果があります。


最後に1つ。

12月に親しい友人を失いました。

あまりに急だったので実感がわかず、お通夜で亡くなったことを理解し、告別式で別れを告げて気持ちに少し区切りがつきました。

命は有限で、人生はあっという間。

だけど、いなくなった人の人生は、残った人たちの心に残る。

「幸せな人生だったね」と見送ってもらえる人でありたい。そういう風に生きたい。

それが2024年の最後に私が感じていることです。


今年もつたないブログを読んでいただき、ありがとうございました。

2025年が皆さまにとって、幸せな一年になりますよう心から願っています♡


写真は友人と行った北海道にて。

満ち満ちの11月が終わりました!

怒濤の11月・・・と書いて、ちょっとイメージが違うな、と書き直した「満ち満ちの11月」

長尺を仕上げて、ドラマを訳して、3日間の仏日翻訳のワークショップでフランス語漬けになり(生徒です!)、北から南まで旅して、車を車検に出して(その前に運転の練習!)、大好きな人たちにも会って・・・。

いやもう、楽しかった~!満ち足りました!

旅は1つ多かったなと反省しましたが、楽しかったので悔いなし!

これもデータ。次回に生かします。


9月末くらいには11月の予定が詰まってきていたので、とにかく体調管理には気をつけました。と言っても、マスクをするとか外出を控える、とかではなく、夜12時までに寝て朝6時半に起きて、毎食しっかり食べて、帰ってきたら手洗いうがいをする程度。

私は外出を控えるとうつうつとするタイプ。それよりも生活のリズムを崩さないほうが精神衛生上もいいようです。


そのために死守しているのが、朝のルーティン

起きたら白湯→プロテイン→温かいもの(最近はブラックジンガーという玄米コーヒーがお気に入り)を飲みながらノートを書きます。

朝食後には語学学習アプリDUOLINGOでフランス語をやって、15分の読書タイム。タイプの違う3冊を用意して、5分ずつタイマーをかけて読みます。最近は『ブルージャイアント』にハマりました!(漫画やん!ハマりすぎて、だいぶ時間オーバー!ヨーロッパ編が好き♡)

これに週3~4くらいで簡単拭き掃除と、週3で15分のオンラインエクササイズが加わります。


ノートは見開きが週間ごとのヴァーティカルになっている手帳に、予定とTO DOとやったことを記録していて、前日の記録を振り返りながら楽しかったことや嬉しかったこと、気づいたことなどを別のノート(今は同じノートの別欄)に書いていきます。

「こんなにできた、すごい!」と自分に驚くことや「ダラダラしちゃったな」と反省することも。

振り返って書くことで、その時の気持ちをじっくり味わえる。日々の生活で忘れがちなことを思い出して、心にとどめておけて、とてもよいです。


パンパンに詰まっていた11月を忙殺されることなく1つ1つ味わいながら過ごせたのも、朝のルーティンのおかげだなと、しみじみ。

朝のボ~ッとしている時でも、ルーティンに沿って動くうちに頭が目覚めていく。そうすると、仕事にもスッと入っていけて、ダラダラする時間が減りました。


というわけで、久しぶりのブログは、私のどうでもいいルーティンでした。

さあ、12月です!2024年を締めくくっていきましょう♪


字幕学習サイトvShareRの「映像翻訳祭2025」「映像翻訳者の会 Wakka」Wakkaラジオとして出演します!

さらに、もう1枠でも出演する予定なので、ご視聴いただけたら嬉しいです♪

ようやく秋の気配がしてきました。

・・・って、もう10月も半ば。

やっと大好きなイモクリカボチャの季節です♡


さて、映像翻訳関連のイベントやセミナーで質問を募ると、よく聞かれるのがこれ。

「何年目くらいから仕事は安定しますか?」

フリーランスでやる前提の質問だと理解して、私の場合はどうだったかなと振り返り、周りで映像翻訳をメインに10年以上仕事をしてきている友人たちにも聞いてみました。

で、出た答えは「安定は、ない」


わが身を振り返ると、3年間は来た仕事を何でも受けて休日返上で必死にやり、4~5年目くらいから翻訳のスピードが上がり、コツもつかんできて、6~7年目くらいで何とかやっていけそうだと自信がつく。

で、そのあとは安泰かと言うと、まったくそうではなくて。気を抜けば仕事の質は落ちるし、新たな壁にぶち当たったり、いろんな理由で仕事の意欲を失ったり、本当にいろいろあります。

コロナ禍なんてのもあったし、全米脚本家協会や俳優協会のストにも影響を受けました。


長期間続くドラマなどの作品を担当すれば、その期間の収入は安定するけれど、それだって打ち切りになったり、制作会社が変わって他の翻訳者に行くこともある。

安定を望むなら、お給料をもらえる働き方をするのが一番です。


じゃあ、なぜ不安定なフリーランス生活を20年もしているかと言えば、私にとって安定は最優先ではないから。

字幕翻訳という仕事が好き、というのは大前提。

それに加えて納品明けの解放感や、平日の昼から遊び歩いたり、天気がよければフラッと出かけたり、好きな時期に長期の旅行に出たり(これは最近やっとできるようになったこと)。

翻訳の仕事にかかわる人たちが好きだし、心から尊敬できる人たちと仕事をしたり、翻訳談義をしたり、バカ話をしたりするのも大好き。

好きな人たちとリラックスした時間を過ごしたいし、嫌だなと思う人たちからは離れたい。

それが私の幸せで、人生において優先したいことなんです。


フリーランスは自由とよく言われるけれど、何を自由と感じるかは人それぞれ。

ある程度の制約はあっても、生活が安定しているほうが自由を感じる人もいる。

フリーが自由なわけでも、会社員が不自由なわけでもない。

だから、いつ安定するか考えてフリーになるか迷うよりも、自分は何に幸せを感じて、どんな生活をしたいのか、考えて決めるのがいい。

と、ほぼフリーランスしか知らない私は思うのです。

…と言いつつ、1度くらいガッツリ会社員をして、いろいろと学んでもよかったな。


写真は翻訳玉置部の金沢遠征旅行でのカフェタイム。観光よりもおしゃべり多めな旅。もちろん、メインイベントは玉置浩二のコンサート♡

最高でした!

皆さ~ん! オレたちのアンゼこと、映像翻訳家アンゼたかしさんのインタビュー記事が上がっております!

こちら→マッドマックス 怒りのデス・ロード』翻訳者に話を聞いたら字幕の見方が深化した


心の相棒ようさん(映画情報満載のXアカウントはこちら)がシェアしてくれて知りました。(いつも情報をありがとう!)

ようさんも私も、時期は違えどアンゼさんのゼミにいたことがあり、2年前には師匠にインタビューをさせていただいております。こちらもかなりの読み応え(自画自賛)!

JACIWAKKA会員限定の記事なので、興味のある方は会員になってくださいまし♡

石田泰子さんチオキ真理さん風間綾平さん(チオキさんと風間さんの分はJACI会員限定)のインタビューも載せております。


ライターISOさんのインタビュー記事もとても面白く、一気読みしました。

何がいいって、ISOさんが興味津々でワクワクしながら聞いているのが伝わってくる!

こういうのって、インタビューを受ける側にも伝わるから、アンゼさんもノリノリで答えているのが分かります。

自分が人生を懸けてやっていることに興味を持ってもらえるって、最高にうれしいですよね。


何よりも感激したのが、ISOさんが冒頭で「翻訳者の皆さんありがとう!!」と叫んでくれていること。

もうね、これだけでISOさんが大好きになりました。

翻訳者って黒子なので、作品の良しあしを言われることはあるけれど、お礼を言われることはめったにないんです。あるのは誤訳を指摘されるとかダメ出しされるとか(泣)。たま~に褒められることはあっても、「翻訳してくれてありがとう」は、あまりない。

だからISOさんの言葉がズキュンと刺さりました♡


あまりない、と言ったけれど、実は先日バー(まちの灯り 映画館)で初めて会った方に、同じようなお礼のメッセージをいただきました。

『ダンサー イン Paris』が大好きらしく、ロイックのケチャップのシーン(分かるかな?)を再現してくれて大笑い! 映画愛がハンパない! めちゃくちゃうれしかった!!!

その節はありがとうございました♡


「ありがとう」って、何よりも人を幸せにするパワーワードだなと、しみじみ。

と同時に、わが身を振り返り、つい当たり前に受け取ってしまいがちなことにも、1つ1つ感謝していきたいなと思ったところです。


翻訳させてくれて、ありがとう。

作品を見てくれて、ありがとう。

感想をくれて、ありがとう。

ブログを読んでくれて、ありがとう。

ありがとうで世界は回っている♡


写真はNZのワイヘキ島のビーチです。


先週1週間、夏休みをいただきニュージーランドへ行ってきました!

80歳手前の母と成人目前17歳の次男の三世代珍道中。

初日は疲れもあり、かなり険悪になりましたが、その後はお互いの距離感も分かってきて楽しく過ごせました。

(その間、オーストラリアでワーホリ中の長男はカンガルーに車をぶつけられておりました。)


なんと滞在中にインスタを見たNZ在住のWakka会員さんからDMをいただくという、嬉しいサプライズもありました。

残念ながらタイミングがズレて会えませんでしたが、会えてたら面白かったな~♪

これから旅先で時間がありそうな時は、事前に告知してみようと思います!

(あ、北海道ではWakka会員さんたちとご飯会をしました。楽しかった!)


旅行期間が仕事とかぶっていましたが、今回は思い切って事前に「○日~○日を外してスケジュールを組んでほしい」とお伝えしました。

前は仕事と休みがかぶったら、休みの前後に仕事を倍速で頑張って、残った分は旅先でやって…としていました。仕事の進み具合によっては旅先でガッツリやることも。で、ちょっと消化不良で戻ってきたり。

それがフリーランスの宿命だと思っていたのですが、いや、自由に休んでこそのフリーランスじゃないか!と思い直し、事前に休みが分かっている場合はお伝えすることにしました。


3月のヨーロッパひとり旅の時は、かぶりそうな仕事をお断りしましたが、今回は長丁場の仕事の一時期がドンかぶり。無理すればできなくはない状況でしたが、休みを満喫すると決意を固め、思い切ってお伝えしました。

その結果、休みの期間を外してスケジュールを組んでいただけました。やった~!

ありがとうございます!!!

おかげさまで思う存分、食べて遊んで飲んで三世代旅行を満喫できました。

さらに、気力が満ち満ちになり、フルパワーで仕事に取り組んでおります!


「休みます」と言うまでに20年かかるって本当に自分でもあきれますが、自分が「休む」と決めるしかないんですよね。

特にキャリアが浅い頃は休むのに勇気がいるものですが、何のために仕事をするのかを明確にすると、休む、仕事する、の判断をつけやすいと思います。

今の私が仕事をするのは人生を楽しむため。休むことで仕事のクオリティを高くする!

(かっこいい!…と自画自賛しつつも、ここまで来るのに20年かかった!)


無理をしてでも仕事を取る時期も必要だけれど、長く続けていくためにはメリハリが大事。

心も体も健康に続けていきたいものです。


そんなわけで、気力の満ちた状態で9月11日(水)の夜に、映像翻訳者の会「Wakka」字幕翻訳の学習サイト「vShareR SUB」大人気コラボイベント「映像翻訳モヤ1アワー」第3弾に出演します!

Wakkaからの相方は抜群の安定感と鋭いツッコミで大人気の運営すーさん(横井和子さん)

Wakka会員とvShareR会員には割引があります!

アーカイブもあるので、ご試聴いただければ嬉しいです。

▼ 詳細・チケット購入はこちらから

https://moya1hour3.peatix.com

1ヵ月ぶりのブログです。

毎年8月は仕事が詰まり気味&子供の夏休みで自由がききづらくなり、それでもしっかり遊びの予定も入れるので、To Doリストとスケジュール帳をにらめっこしながら過ごす日々。

それでも子供の成長につれて、だいぶラクになりました。

今年は猛暑のおかげ(?)で日中は引きこもって仕事、夕暮れから出かけるパターンで、いい感じに回ってます♪


で、ちょこちょこと映画も観てまして。こちらの『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』を観たのは今月初め。

勉強会の仲間&飲み仲間のチオキ真理さんの字幕とあって、いそいそと出かけたのですが、面白かった~!


人類初の月面着陸をめぐるアレコレを描いた「ほぼ実話」の物語。スカヨハはハマり役で60年代のファッションもかわいいし、チャニング・テイタムはクルクルマイク(♡)の頃とは打って変わって生真面目な青年役がお似合い。ウディ・ハレルソンがいい味を出してました。

観客としては手放しで楽しめるザ・エンタメ&ラブコメなのだけど、翻訳者目線では「かなり大変だったのでは…」と苦労を想像してしまいました。

何しろ舞台はNASA。専門用語がバンバン飛び交い、政治や経済の話も絡んできます。どうでもいいセリフがなくて、2時間強しゃべりっぱなし!

しかも専門用語って英語では分かりやすくても、日本語だと小難しくなったり聞きなじみがなかったり、そのまま字幕にしにくいことも多い。

字数制限との闘いもある中で、全体の流れを見ながら伏線にも注意しつつ分かりやすく訳すというのは、本当に至難の業なのです。

それなのに!真理さんの字幕はしっかりエンタメになっていて、ひゃ~っと圧倒されました。

紹介したい字幕がたくさんあったのに、メモ帳を忘れるという大バカ者…。

かろうじて1つだけ鑑賞後にスマホのメモに入れたものの、まだネット上にスクリプトが出ていないようなので、原文の確認が取れず断念(泣)

というわけで、今回は字幕の紹介はナシ。

ただ、「大統領」を意味するpresidentを「社長」の意味と取り違える、というやり取りを「トップ」と訳していて心の中で拍手しちゃいました。さらに、あとで出てくる「頂上」という訳にもつながっていて、お見事でした!

何のこっちゃな方は、ぜひ本編でご確認ください♪


本音を言うと、大御所や先輩方の字幕は素直に紹介しやすいのだけど、中堅仲間のシゴトはちょっと悔しかったりします。つい比べちゃうというか。人間だもの。

それが「もっと頑張ろう」というモチベーションになるので、やっぱり刺激をくれる仲間の存在は大事。

まずは目の前の仕事をコツコツと頑張ります!


選挙で「最後のお願い」というのは、よく聞くフレーズですが。

ギリギリまで街宣車や辻立ちで投票のお願いをするのを見ては、「悪あがき」と思っていました。

だけど、やるとやらないのとでは投票の伸びがかなり違うそうで、ふたを開けてみたら僅差で逆転なんてこともあります。


同業の友人が挑戦しているクラファン(このブログでも何度か紹介させていただきました)も残り1週間となり、なかなか厳しい状況です。

先日、クラファン支援のプロをご紹介いただき、友人と一緒にお話をうかがったら、事前の準備が大切なことや、いろいろとコツがあったことを知りました。やっぱり何でもプロならではのノウハウがあるのだと実感。今からでもできることを教えていただき、友人はクラファン仲間と頑張っています。(エイコさん、ありがとうございました!)

素人ばかりで、ここまでの金額を集めたのは本当にすごい! それだけ多くの方の心を動かしたことも素晴らしいし、協力してくれた方々にも感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。私から言うのもなんですが、友人としてお礼を言わせてください。心からありがとうございます♡

悪あがきでも、最後の最後まで私も応援します!

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひサイトをご覧ください。特別養子縁組について知っていただけるだけでも、クラファンの意義があります!


どの仕事も同じだと思いますが、悪あがきって何かを長く続けるには大事なこと。才能がないと言われも、センスがないと言われても、あきらめずに悪あがきしていると、いつの間にか成果が出ていたりするものです。

トライアルに何度落ちても、やがてコツをつかんだり、別の会社でスルッと受かったり、意外なところから仕事に繋がったり。一度や二度の失敗なんて誰でもあるし、長くやればそれだけ失敗の数も増えます。(もちろん頻度は減りますが、残念ながらゼロにはならない。)

開き直るのはよくないけれど、反省して改善すべきところは改善して、また続ける。その繰り返しの中でたまに手ごたえを感じたら、また頑張れる。続けるというのは、そういうことかなと思います。

私は憧れが原動力ということもあり、キラキラを表に出すタイプですが、20年間ずっと悪あがきをしていると自負しています。

スンとすまして(また虎ちゃん風)裏で泥臭くやるのでも、泥臭さを前面に出してやるのでも、自分らしくやればいい。

悪あがき上等! 見ている人は見ているし、応援してくれています。


『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』絶賛上映中!

多くの感想をいただき、感激しています。ありがとうございます♡

『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』好評上映中!

こちらもテレビで紹介され、口コミで広がっているようでうれしいです。ロードムービー好きは必見♡

☆なぜかノートPCから写真をアップできず(泣)。あとでデスクトップから追加します!

字幕担当作の公開が続いております。…と言うと、売れっ子感がありますが、たまたま2作が立て続けに公開になっただけ。それでも、1つの映画館に2作がかかるというのは、めちゃくちゃうれしい!

しかも、ヒューマンドラマとロードムービーという大好きなジャンルの2本。上半期の締めくくり&下半期のスタートに最高のご褒美期間となりました。


担当作が公開になると「忙しそう」と言われたりしますが、当然ながら翻訳する時期はだいぶ前。忙しい時期はとっくに過ぎて、実はヒマなことも大いにあります。(あまり大きな声で言いたくないけれど。)

今回は(も?)スケジュールに余裕があったので、両方とも公開初日に友人を誘って映画館へ行きました。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』の初日、東京は土砂降り。そんな中、劇場に足を運んでくれた観客の方々を見て感激♡

半分くらいの入りでしたが、皆さん映画に入り込んでくれているのが伝わって、ウルッとしました。アンソニー・ホプキンスの表情がすばらしく、またもや彼の心情に引き込まれました。彼のちょっとしたユーモアにクスッと笑い声が聞こえて、「あ、気づいてくれた」とひそかにガッツポーズ。

別の場所で観た友人からは「4分の3は入ってたよ!」との報告があり、わざわざ教えてくれたのも、ありがたかったです。さらに2週間後の週末に別の場所で観た時は、ほぼ満席でした。やった~!

7月公開の『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』も友人と鑑賞。早めに着いたら観客が1人しかいなくて青ざめましたが、始まる前にぞくぞくと入ってきてホッ。予告編がやたらと長かったので、慣れている人たちは、あえてのギリギリ狙いだったのかも?

マクレガー父娘が熱唱するシーンは胸にズキュンと響いたし、2人の言い合いも切なかった。こちらもスクリーンで観るとユアンの父親らしい表情が何ともよくて、名優は顔で語るんだなぁとしみじみ思いました。

一緒に観た友人が熱唱シーンの予告編を見つけてくれたので、ぜひご覧ください♪


劇場公開作を手がけるというのは、映像翻訳者の大きな夢の1つですが、そのだいご味は観客の反応をダイレクトに感じられることだと実感しています。少なくとも私にとってはそう。観客の反応から「あ、伝わった♡」と感じられた時が、何よりもうれしい。本当は観客全員に感想を聞いて回りたい! (怖いけれど!)

最近はSNSでも感想を読めるし(これも怖いけれど!)、感想を直接伝えてくれる人もいて、すごくありがたい♡ 訳してよかった、この作品が来てくれてよかったと心から思います。

さっきから「怖い」と書いているように、劇場で誤訳を見つけないかドキドキするし、何よりも作品の魅力を損なっていないか観る前に急に不安になったりします。だけど、「伝わった」という実感が得られた時の快感があるから、やめられない! やっぱり、できるだけ初日に足を運びます!

お付き合いいただいた友人たちにも感謝♡

写真は友人のネイルがかわいかったので、いただきました。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』も絶賛上映中! 感想をお聞かせいただければ、ますますお仕事を頑張れます!