前回の更新から間が空いてしまいました。
翻訳の仕事が詰まるとブログを書きたくなるけれど、書く仕事が続くとブログがおざなりになるという…。
どんな発信手段であれ、定期投稿を続けている方々を改めて尊敬いたします。
今回は、ずっと書きたかった読書日記をお届けします。テーマは、USJ再建の立役者として知られる森岡毅さんのビジネス書『苦しかったときの話をしようか』。マーケティングの視点からキャリア設計を解説した一冊で、少し前に読んで強く感銘を受けました。
ビジネス書と言っても、就職活動に悩む娘さんに向けて書かれたものなので、私のようなマーケ知識ゼロの読者でも分かりやすい!
キャリアの設計図と書きましたが、仕事は人生の目的に向かうための手段、豊かな人生を送るためにもパースペクティブ(視野)を広げよう、そのためにどうする?という人生指南にもなっています。
詳しくは本書を読んでもらうとして、私が深くうなずいたのは、こちら。
キャリアの目的を見つけるには「具体的な“こと”から発想するのではなく、“どんな状態”であれば自分はハッピーだろうかという未来の理想“状態”から発想すること」。
確かに、字幕翻訳を始めた頃に「劇場公開作を手がける」という具体的な目標を掲げていた頃と、「映画やドラマの翻訳をしながら、大好きな人たちと笑って過ごし、たまにフラッと旅に出る生活」という”状態”を目的にしている今とでは、日々の過ごし方や仕事への取り組み方が一変しました。
理想の"状態"を明確にすることの効果を実感。本当におすすめのアプローチです!
仕事を選ぶうえで「自分の強みを生かせ」とはよく言われますが、じゃあ自分の強みって何?という話も面白い。
本書では、その強み(特徴)を3分類しています。
・Tの人(Thinking)
・Cの人(Communication)
・Lの人(Leadership)
詳しい分類の仕方と説明は割愛して、笑っちゃったのが、私はかなり偏ったCの人だということ。
Cの人は「強い対人コミュニケーションを武器に使い、人と人を繋げることで新たな価値を生み出していく」。ま~さ~に!
翻訳だけをやっていた頃より、憧れの諸先輩方にインタビューしたり、志を同じくする仲間の話を記事にしたり、同業者を繋げる映像翻訳者の会を作ったりしてからのほうが、人生を何倍も楽しんでます。
ここ数年、「自分の役割を知り、まっとうする」ということを意識しているのですが、私の役割は人を繋ぐこと。「これでいいのだ」と、お墨付きをもらった気がしました。
森岡さんが自分の弱みをカバーするために、必死に強みを磨き上げる話もグッときます。Kindleで読んだのですが、息子たちにも読んでほしいから紙でも買っちゃいそう。
最後に森岡さんの言葉を皆さんと私に贈ります。
「方向だけは間違わず、遠くに向かって思い切りぶっ飛べ!」
私からの補足を一つ。人生の道は修正可能です。方向が少々違っても軌道修正すればいい。
まずは思い切りぶっ飛んでみましょう!
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