この字幕が好き! 『スーパーマン』

夏ですね。

映画館にこもりたくなる季節です♡

暑くなるとジメッとした映画を避けて、背筋の凍るようなホラーやスカッとするアクションが観たくなります。

単純なのでね。


というわけで観ました。『スーパーマン』

ジェームズ・ガン監督の待望の新作とあり、周りでも期待の声が高かったDC作品。

いや~面白かった!

ただ強いだけじゃない、最も人間(マン)らしい悩めるスーパーマン。

どんなに地球のために戦っても、自分は異邦人(エイリアン)でしかないのか。

世界中で起きている移民排斥の動きに疑問を投げかけるテーマになっています。


スーパーマン役のデイビッド・コレンスウェットがたまに見せる気弱な表情が何とも良く、敵役レックス・ルーサー役のニコラス・ホルト(『陪審員2番』の彼!)もハマり役。

だけど、今回のMVPは何と言っても、スーパードッグのクリプト

もう冒頭から「え~!?」と声が出ちゃうほどの活躍(?)ぶり。

じゃれ方が激しすぎて、かわいすぎる。そしてちょっとおバカ♡

ちなみに冒頭のシーンが『ドラゴンボール』へのオマージュと思ってしまうのは、私だけ?


字幕はわが師匠アンゼたかしさん。吹替も担当していて、こちらも観たい!

ものすごいセリフ量ですが、作品世界にピッタリの字幕で、クスッと笑えるセリフも見事に日本語で表現していました。

あれもこれもメモしたかったけれど、映画にのめりこんでしまったので、2つだけご紹介。


傷ついたスーパーマンを見たサポートロボットのセリフ

Our poor Superman.

(字幕)おいたわしい


ルーサーがスーパーマンの背後で言い放つセリフ。

Superman.

He’s not a man. He’s an it.

(字幕)スーパーマン

    “人”じゃない 異物だ   *「人」に「マン」のルビ


もうね、ロボットの言い方が「おいたわしい」以外の何ものでもないんです。

自分には感情がないと言い張るロボットなだけに、かえってキュンとしちゃいました。

Itを「異物」と言い切った訳もかっこいい!

スーパーマンを傷つけるセリフなので、これくらいの強さがピッタリ。師匠、さすがです!


とにかく今までにない人間らしいスーパーマン。私は一番好き♡

次作が楽しみです!


鬼滅目当ての人混みでポスターが見つけられなかったので、クリアファイルの写真をパチリ。意外といいかも?

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旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。