8月ですね。
お盆やら子供の夏休みやらイベントやらで、生活のリズムが崩れがちなこの時期。私も気持ちが焦ってしまいがちなので、今月はあえてインスタに毎日投稿しています! ルーティンがあると一日の流れができる…ということに最近気づいたので、今月の投稿チャレンジもいい感じ♪
で、こちらはインスタに書こうと思ったのですが、せっかくなのでブログネタにしました。
6月にご近所シネマで観た『イニシェリン島の精霊』。「名作!」と絶賛する友人も多いのですが、私は残念ながら入り込めず…。
人生の終わりが見えてきた時に、小さなコミュニティの中で何かを変えたいと願う気持ちは分かるけれど、いや、ちょっと、その方法はどうなの? シンママ(という言い方を最近知りました!)で、息子2人を育てている身としては、いい歳した男性同士のしょーもない意地の張り合い、周りの巻き込み方にまったく共感できませんでした。
同じマーティン・マクドナー監督の『スリー・ビルボード』は、フランシス・マクドーマンドに共感しまくって大好きなのですが! (子供のかたきは私が討つ! 許さん! ファイヤー!!!)
今回の唯一の救いは風景と、男性2人のうちの1人の妹シボーンでした。
というわけで、本作を取り上げたのはディスるためではなく(本作が好きな方、ホントごめんなさい!)、字幕が大好きな牧野琴子さんだから♡
『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』でも取り上げましたが、牧野さんの字幕ってものすごく自然なんです。この人ならこう話すだろうなという言葉になってる。字数制限の壁を感じさせない、日本語のセリフとして自然な字幕。「吹替か?」というくらい。惚れぼれします。
今回も惚れぼれしすぎてメモを取れなかったのですが、ツボだったのがこちら。
賢く負けん気の強いシボーンと、雑貨店(だったかな?)のウワサ好きなおかみさんのやり取り。情報を得ようとするおかみさんに、シボーンは警戒して何も言いません。
そこで、おかみさんが発するセリフ。
You never tell me anything!!
愛想のない子だよ
「愛想のない子だね」だったかも。とにかく、「うま!!!」と心で叫びました。うんうん、確かにそう! ピッタリ!
先に字幕を見ると「ふ~ん」かもしれませんが、この原文からこの字幕。このセンス。好きすぎます。
他にも素晴らしい訳の宝庫なので、ぜひ字幕の勉強にご覧ください!
作品もね、私が合わなかっただけで、アカデミー賞にノミネートされるほどなので、グッと来る人には来るはず。
IMDBではドラマと共にコメディのカテゴリーにも入ってるのが面白い。ブラックコメディ。なるほど、納得。…と、ちょっとブラックな感想でした。
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