パパと娘の成長物語『ロスト・プリンス』

あっという間に今年もあと7週間! 注文していた来年の手帳も届き、予定もポツポツ入ってきました。


先日お知らせしたキノフェス2022開始から1か月が過ぎ、担当した『ロスト・プリンス』が公開される番に! 11月11日から1週間の限定上映なので、慌ててご紹介いたします!

フランス映画で原題は『Prince Oublié(忘れられた王子)』。子供が成長して世界を広げるにつれ、記憶の外に追いやられる人たちの寂しさを、ファンタジー仕立てで描いた作品です。テーマは名作『トイストーリー』シリーズに通じるものがありますが、本作は父親目線であることがポイント。

シングルファザーとして必死に育てた娘が親離れしていくのに気づき、葛藤する姿がほほ笑ましくもあり、切なくもあり・・・。

娘がいるパパが観たら泣いちゃうかも。


切ないパパを演じるのは大ヒット作『最強のふたり』でブレイクし、ネトフリドラマ『ルパン』でも人気のオマール・シー。大きな体で懸命に娘をいとおしむ姿と、愛敬のある笑顔がたまりません! 毎晩、娘に聞かせる物語の中では、自分が王子で娘が王女。ちょうちんブルマの正しい王子様姿で登場します。これだけでも見る価値あり♡


監督は『アーティスト』でアカデミー賞監督賞を受賞、“カメ止め”のフランスリメイク版『キャメラを止めるな!』も撮ったミシェル・アザナヴィシウス。

もうね、現実とファンタジー、父親の世界と娘の世界のバランスが絶妙! パパの新しい出会いもよいのです。


公開は立川(東京)、横浜(神奈川)、天神(博多)の3か所のみ。ものすご~く限られてしまいますが、私の入魂(?)のダジャレ訳もあるので、お近くの方はぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです!

キノフェス、いい作品ばかりなので、ぜひぜひチェックしてみてください。


ちなみにシングルファザー、シングルファーザー、どっち問題。私はシングルファザー派です♪

0コメント

  • 1000 / 1000

旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。