【お知らせ】『プレゼント・ラフター』

字幕を担当した映画『プレゼント・ラフター』が3月11日(金)から全国順次公開されます! やった~!

この作品は松竹ブロードウェイシネマシリーズの1つで、ニューヨークやロンドンで上演された舞台を映像化したもの。客席の笑い声や拍手も収録され、一緒に舞台を見ている気分に浸れるのです。前回、字幕を担当した『キンキーブーツ』はミュージカルでしたが、今回は歌なしのストレートプレイ。2時間強で字幕は2500枚くらいと、かなりのボリュームでした(字幕は1回に出す訳を1枚、2枚・・・と数えるのです。90分の作品の平均は1000~1200枚くらいかな)。訳しても訳しても終わらなくて、見直しも果てしなかった・・・。その分、思い入れもひとしおです。

舞台は1930~40年代のロンドン。時代のアイコンだったノエル・カワードの戯曲で、中年の危機を迎えてもがく人気俳優が主人公です。これを演じる名優ケヴィン・クラインがとにかくチャーミング! わがままだけど憎めなくて、そりゃ好きになっちゃうよね♡という感じ。脇を固める俳優たちもハマり役で、『アベンジャーズ』のコビー・スマルダーズも登場。お色気ムンムンです(死語)。

コメディですが大笑いするようなドタバタ劇ではなく、ウィットが効いた大人の会話劇です。日本だと三谷幸喜が近いかな。松竹の専用HPで作品の背景や魅力をブログで紹介しているので、詳細はそちらでどうぞ。このブログがまた作品への愛が詰まっていて、いいんです。

限定公開なのでどこでも見られるわけではないし、3000円とちょっとお高い。ぜひ本場の舞台を見に行くつもりで出かけてください。そして感想を聞かせてもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいです♡

*写真は松竹ブロードウェイシネマのインスタより。

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ワイン好き翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、ワインと映画と旅の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしを計画中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。