この字幕が好き! 『ゴーストバスターズ アフターライフ』

確定申告終わり! 次男の高校受験も終わり! ということで、久しぶりに2人で映画館へ行きました。見たのは『ゴーストバスターズ アフターライフ』。これ、ノーチェックだったのですが、インスタの「ダイスケおじさんのユーモアたっぷり映画レビュー」を見て即決。大正解でした!

80年代のおちゃらけ映画が『グーニーズ』や『インディ・ジョーンズ』ばりの冒険物語に。こんなに立派になって・・・と感無量。おじいちゃんが元ゴーストバスターズだったという科学オタクの少女が主人公です。お父さんじゃなくて、おじいちゃん! 37年ぶりの続編って、そうなるのね。

もちろん、元祖ゴーストバスターズも登場。もう「きゃ~!」って叫ぶのを抑えるのが精いっぱい。ビル・マーレイもダン・エイクロイドも見事におじいちゃんでした。でもね、あのノリは健在なの。作品全体に80年代のノリがあってホッとしました。みんな大好きマシュマロマンも登場します。クリアファイルも買っちゃいました♡


新作の字幕は大人気のアンゼたかしさん! こちらもノリノリでした♪

今回、「うまい!」とうなった字幕はこちら。


Don’t be yourself!

ハジけてね!


これだけ見ると「え?」って感じですが、友達ができるか心配する娘にママがかける言葉なのです。普通は”Be yourself!”(ありのままでいいよ)と言うところですが、オタクで友達作りが苦手な娘にあえて言う台詞。たぶん尺は1秒強なので使えるのは4~6文字程度。そこに「ハジけてね!」。思わずヒザをたたいちゃました。たたかないけど。この台詞、娘がママに言う場面もあり、そこでこの字幕が生きてくる。静かに感動の渦にのみこまれておりました。

鑑賞前に復習(予習?)として旧作の1と2を次男と見たのですが、こちらもノリノリでした! 字幕は我らが戸田奈津子さん。

オープニングソングから、こんな感じ♪


If there’s something strange in your neighborhood

Who you gonna call? Ghostbusters!

ややや ケッタイな

誰を呼ぼう ゴーズトバスターズを!


ケッタイ! 他にも「ウッソー!」「パープリン」「オバン」など時代を感じる字幕がたくさん。今は差別的だから避ける傾向にある「デブ」もガンガン出てくる! 字幕が自由! 字幕の場合、はやり言葉をなるべく避けるのですが、こういうのも時代を反映していて悪くないなと思いました。何よりも懐かしくて楽しい!

新作は旧作を見てからがお薦め。エンドロールの最後までしっかり楽しんでください♪

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旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。