【お知らせ】『ストレイ 犬が見た世界』公開!

3月18日(金)から字幕担当作『ストレイ 犬が見た世界』が公開! 先週に引き続き、2週連続の担当作公開です。 パチパチパチ♪

タイトルのとおり、犬の目線で撮ったドキュメンタリーで、舞台はトルコのイスタンブール。犬の殺処分を法律で禁じるトルコで、自由に町をかっ歩する野良犬たち。その風景に感激した愛犬家の監督が撮影した作品です。

主役の3匹、ゼイティン、カルタル、ナザールの表情が、ものすごくいい! 中でも私のお気に入りはゼイティン。哲学者みたいな風貌で、すべてを温かく見守る感じ。子犬のカルタルもかわいいし、飄々としたナザールも好き。今までは自由気ままな猫派の私でしたが、そっと寄り添ってくれる犬もいいなぁと思うようになりました。

カメラは犬を追いながら、町の人たちの生活もとらえます。デモや人生相談、痴話げんか、シリア難民の少年たち・・・。とりとめなく映し出されるイスタンブールの日常がリアル。観光では味わえない生活感があふれていて、トルコを身近に感じられます。

もちろん、言語は主にトルコ語。私は1ミリも分からないので、英語の字幕を元に訳しました。そうすると、どうしても情報が足りなかったりするので、今回はトルコに赴任した友人にあれこれ聞いて乗り切りました。本当に友人ってありがたい。友人たちのおかげで、ここまで来たようなものです。

映画の予告編のナレーションは二階堂ふみさん♡ 写真は銀牙シリーズの漫画家、高橋よしひろさんとのコラボイラストです。こちらの配給会社、トランスフォーマーはこういうコラボ企画がとにかくうまい! それやっちゃう?というビックリ企画もたまにあり、楽しいのです。

犬好きもそうでない人も、ゼイティンたちと一緒に野良犬目線で世界を眺めてみてください。人間って、どうしようもないけど、いとおしい。そんな風に感じてくれたら嬉しいです。

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旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。