これ観て!『ダンサー イン Paris』

夏が終わりました。まだまだ暑いですが、ふと秋を感じるようになり、ホッとしています。

映像翻訳者の会 Wakkaを立ち上げて初めての夏。JACI(日本会議通訳者協会)との合同イベント、納涼会を初のリアルイベントとして開催したり、JACI主催のJIF(日本通訳フォーラム)2023でセッションを受け持ったり、語りたいことも感謝したいことも数え切れないほどあるのですが・・・。まずは公開が迫っているこちらを宣伝させてください!

9月15日公開のフランス映画『ダンサー イン Paris』。字幕を担当させていただいたのですが、もう、めちゃくちゃ好きなタイプの作品なんです!

監督がセドリック・クラピッシュ(『スパニッシュ・アパートメント』『PARIS パリ』)というだけで「訳したい!」と飛びつきましたが、主演がパリ・オペラ座の現役ダンサー(プルミエール・ダンス―ズ)のマリオン・バルボー! 彼女がすごくいい! バレエだけでなくコンテンポラリーも得意とするだけあって、どの踊りもすばらしい。1つ1つの動きがしなやかで美しく、迫力がある。バレエで挫折し、父親との関係に悩む若きダンサーを自然体で演じています。

実はこの父親を演じるのは、字幕担当作『12か月の未来図』のドゥニ・ポダリデス。それもひそかに嬉しい。

コンテンポラリーの振付家ホフェッシュ・シェクターとダンサーのメディ・バキが本人役で出ていますが、もうね、メディのブレイキン(ブレイクダンス)がかっこよすぎ♡ 他にも現役ダンサーが多数出演していて、ダンスシーンはどれも圧巻です! 監督自身が長年のダンスファンで、オペラ座を舞台にした作品も撮っているというのも納得。ダンサーの気持ちもファンの気持ちも、よく分かっています。

何を隠そう(隠してないけど)、私は大のバレエ好き、ダンス好きなので、訳している間は至福の時間でした。PCに向かってずっとニマニマ♡ 普通ならセリフのないダンスシーンは早送りしちゃうのに、何度も何度も巻き戻し。セリフを考えるのが楽しすぎました。

そんなわけで、かなり個人的な思い入れが強いのですが、すべての人にお薦めしたい作品です! 観たあとに「人生っていいな」と思えて、踊り出したくなるような作品。きっと夏の疲れも吹き飛ばしてくれるはず。

そうそう、大好きなバレエダンサー上野水香さんが、インスタで映画を紹介してくれて、ちょっとだけやりとりしちゃいました。(上野さんのトーク付き試写会は抽選に外れましたが・・・。)

そんな幸せなご褒美までついてきた本作。ぜひスクリーンで観ていただけたら、こっそり小躍りします!

こちらの記事も詳しくてよいです♪

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旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。