気づいたら松の内が明けてしまいました。
先日、久しぶりにバレエを観てきましたが、それはそれは美しくて眼福でした♡
身体だけで表現できるって、本当にすばらしい! 言葉は要らないなと、プロのダンスを見るたびに実感します。言葉に執着しなくなるというか、ホッとするというか。鍛錬された身体が表現する世界は、永遠に私の憧れです。
思えば、私はいつも憧れが原動力になってきました。英語やフランス語に興味を持ったのは、本の中の世界への憧れからだし、翻訳を選んだのは新聞や雑誌で目にする翻訳家がカッコよかったのも理由の1つ。(もちろん、そんな翻訳家のキラキラした姿は一面にすぎず、地道な努力と忍耐と肩こりの上に成り立っていると思い知るのだけど。)
映像翻訳の世界に入ってからも、あんな字幕を書けるようになりたい、あんな映画を訳したいと、憧れる対象があったからこそ、ここまで頑張ってこられたと自負しています。ここ数年は憧れの翻訳者にお話をうかがう機会に恵まれ、ますます目指すイメージが膨らんでいます。ロールモデルになる方々がいるのは本当にありがたい♡
私が人前で話したり、本格的にインタビュー記事を書くようになったのは、コロナ禍がきっかけでした。当時、Bad Cats Weeklyに寄稿したエッセイを読み返すと、仕事のモチベーションが上がらず悩む自分がいました。そう、悩んでいたんだな、私。
あの時に引き受けたオンラインイベントのおかげで、「オンラインで話せる翻訳者」というザックリした枠に入り、その後も声をかけていただくようになりました。周りに背中を押されて自分のHPを作り、ブログを始め、憧れの翻訳者にインタビューを申し込んで…。ドキドキヒヤヒヤしながらも、やりたい気持ちを信じて挑戦してきたから今がある。そう実感できるのが強みになっています。
今年はもっと周りを巻き込んで、楽しいことをやっていきたい!
その1つが映像翻訳者の会Wakka(わっか)です。「映像翻訳者をつないで、仕事を続けていくために必要な情報を共有し、ホッとできる場にしたい」という思いで集まった仲間と、4月スタートに向けて準備が進んでいます。すでにアンケートなどでご協力をいただいてる方々に、この場を借りて感謝を伝えさせてください。ありがとうございます!
確定した情報から公式Twitter(@wakka_eizou)などSNSで少しずつ発信していきますので、よろしくお願いいたします♪
そのためにも、字幕翻訳の仕事をしっかりと地に足をつけてやらねば、と肝に銘じております。本業でコケたら元も子もないので(マジで怖すぎる)。
大御所の方々に話をうかがってきて感じるのは、作品への向き合い方の深さ。もちろん、仕事の条件などの違いはありますが、それを言い訳にせずに向き合いたい。それを繰り返して仕事の質を上げれば、憧れの翻訳者に近づけると信じています。
今年最初のブログで力が入ってしまいました。
2023年も憧れを原動力に突き進みます! ウサギのように軽やかに跳ぶイメージで、時には休みつつ。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ただいまWakkaの運営チームでは、「わっか」のイントネーションが「河童」か「トッポ」かで話題になっております。皆さまはどちら派?
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