今回はちょっと真面目な話。
皆さんは仕事でトラブルがあった時、誰に相談しますか? 上司や同僚? 社外の人? フリーランスの場合、これってかなり悩ましい問題です。
先日、トラブルというほどではないのだけど、自分では判断しづらくて困ったことがありました。制作会社から、過去に翻訳した作品の二次使用料について聞かれたのです。二次使用料というのは、劇場用に訳した作品が配信されたり、放送用の作品がDVD化されたり、最初の契約以外の目的で使われる時に発生する料金のこと。「オールライツ」と言って、最初から翻訳料に全部の権利を含むこともありますが、今回はそういう契約ではありませんでした。
とはいえ、私も二次使用料はいつも相手にお任せで、具体的に聞かれるとよく分かりません。私の回答が前例になるのも怖いので、勉強会のグループに相談しました。すると、すぐに参考になるコメントが! 似たようなケースの具体例や参照サイト、金額の目安まで教えてもらい、すっごく助かりました。
その中で、もしトラブルになるようなら「フリーランス・トラブル110番」に相談できることも知りました。(これ、聞いたことあるのに忘れてた!)
今回は、先方もすぐに理解してくれたので事なきを得ましたが、困った時に相談できる場所を作っておくのは大事だな~と身にしみました。
映像翻訳の二次使用料については、日本脚本家連盟(日脚連)が頼りになることも実感。会員になると、二次使用料の請求を翻訳者に代わってしてくれるのです! 手続きが面倒そうと敬遠していたのだけれど、本気で入会を検討する時期かも。日脚連については、すーさんのブログが参考になるので、興味のある方は読んでみてください。(すーさんブログ、映像翻訳まわりの実用的な情報満載でお薦めです♪)
フリーランスで仕事を続けるなら、いざという時の相談相手を見つけておくべし。キャリア20年目にして基本のキを思い知ったのでした。
写真は私の駆け込み寺的な存在、同業友達とのお茶。いつもありがとね♡
【お知らせ】
朝日カルチャーセンター「だから翻訳は面白い 映像翻訳も出版翻訳も面白い」
2022年5月7日15:30~17:00 新宿教室・オンライン同時開催
憧れの大先輩翻訳家、越前敏弥さん(『ダ・ヴィンチ・コード』など)の講座にゲスト出演します! テーマのとおり、映像翻訳の面白さをお伝えできたら嬉しいです。越前さんは話し上手で聞き上手なので、楽しい対談になるのは間違いなし。「こんなこと知りたい!」といったコメントや質問もお待ちしています♪
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