読みにくいタイトル!
前回のブログで紹介した「ADAPTION FOR HAPPINESS = アダプション・フォー・ハピネス」のクラファンの話をした時のこと。
クラファンを始めた友人のことを「すごい人だね」と言われて、思わず「普通の人だよ。やってることがすごいだけ!」と返していました。
否定されたわけでもないのに、ちょっとむきになってた自分に気づき、「はて?」(虎ちゃん風)と考えたところ、線引きをされた気がしたんだと気づいたのです。
「すごい人」=「自分とは違う世界の人」みたいな。
確かに、クラファンをすること自体がすごいし、この企画を立てるのも、実現するのも本当にすごいし、私もこれを始めた友人を尊敬しています。
でも、たまにご飯を食べたり飲んだりする友人なので、すごい人じゃないことも知ってる(笑)
養子の手続きで苦労している姿も、仕事で悩んでいた姿も、見てきました。
普通…という言葉はあまり好きではないけれど、「特別じゃない」という意味では「普通の人」です。普通の人がやるから、すごいことなんだと思うし、だからこそ尊敬するし、応援したくなる。
「すごい人」で終わらせてしまうと、その人の頑張りに想いを馳せられない気がします。
そんなことを考えたのは、たぶん字幕を担当した映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が頭にあったから。(はい、宣伝タイム!)
第二次世界大戦直前に、プラハにいたユダヤ系の子供たちをイギリスへ列車で移送したニコラス・ウィントンの実話です。
そう聞くと、偉人伝のようですが、実際には「普通の人」であるニコラスが強い信念と柔軟なアイデアで周りを巻き込み、偉業を成し遂げた話です。
年老いたニコラスをアンソニー・ホプキンスが演じることで、ユーモラスな人柄と偉業の陰にある葛藤が伝わり、物語を一層リアルにしています。
この映画の中で私が好きな言葉がこちら。
an army of ordinary
直訳すると「普通の人の集団」ですが、字幕は「普通の人の団結」としました。
ニコラスの決意と想いが込められたセリフなので、それが伝わったらうれしい。
というわけで、『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日より公開!
すごいことをしている人のすごくないところに目を向けると、物事の見方が変わると気づいた今日この頃です。
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