されど20年

とうとう今週は12月。慌ててブログを書いています。

今年は映像翻訳者の会 Wakkaを立ち上げたこともあり、初めましての方と話す機会が多くありました。

そこで、たまに耳にしたのが「岩辺さんにも、そんな時期があったんですね」「いずさんでも緊張するんですね」というような言葉。

そのたびに「そりゃそうでしょ!」とウケていたのですが、どうやら私は「順調にキャリアを積んできて、あまり動じない人」と見られているのだと気づきました。

確かに昔から慌てる時も静かというか、焦っていても、そう見られないのは感じていました。

だけど、私だって仕事のない時期はあったし、今もあるし、初めてのクライアントの仕事はドキドキするし、教えるのも人前に出るのも直前まで緊張します。

ただ、なんだかんだで映像翻訳を20年もやっているので、ある程度の経験の積み重ねがある、というだけ。とはいえ、この経験の積み重ねが、結構な強みになっています。

経験とは、「知っている」ということ。

・仕事が途絶えても、また来る。

・何にでも初めてがあり、やれば経験値が上がる。

・初めての挑戦は誰でも緊張する。

・やって合わなければ、次やらなければいい。

・どんなに大変な仕事も、やれば終わる。

・身動きが取れなくなったら、助けを出せばいい。

・失敗しても、努力し続ければ挽回のチャンスはある。

・誰にでも浮き沈みがあるし、タイミングは人それぞれ。

・意外と人は見ている。

・味方を増やすほど仕事は楽しくなる。

これがパッと思いついた、20年の経験から知ったことです。Wakkaも会員同士がお互いの味方になればいいなと思って作りました。

たかが20年ですが、されど20年。仕事を続けるには長い目で見ることが大事だし、経験は何よりの宝です。

だから、人と比べてうまくいかないと感じても、自分のタイミングが来るまで準備をしておく。そしてチャンスが来た時につかむ! これが長く続けるコツです。

…と言いつつ、あまり動じないように見られると助けてもらえないので、これからはもっとアワアワするようにします。困ったら、早めにヘルプ!

人とかかわることで、自分の強みと弱みを知るのも面白いなと感じています。

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旅する翻訳家のお仕事日記

岩辺いずみ   字幕翻訳家&ライター。英語、フランス語を中心に映画やドラマの字幕を手がけています。 カナダに1年、スイスに1年、アメリカに4年、フランスにちょこっと滞在。 翻訳を中心に、映画と旅とお酒の話を綴ります。 息子2人のシングルマザー。 子育ても終わりつつあるので、のんびり海暮らしへ移行中。 ★WORKSの「記事一覧」からブログを開くとコメントを残せます。